雨は上がって、晴れも望めそう。バスで湖水が唯一そそぎ出る子ノ口へ。貸し自転車2時間630円で奥入瀬渓流に沿って走る。手袋など持ち合わせているはずもなく、手が冷たく片手運転。基本的に下り坂、ブレーキをかけると音がキーキーうるさいので敬遠、スピードが出すぎて怖いくらい。見所で自転車を止めては遊歩道をたどっていくつもりだったが、最初いくつかの滝などはやり過ごしてしまった。焼山バス停で乗り捨て、青森方面の路線バスに乗るために14キロの道のりを1時間40分ぐらいで行かなければならない予定だったが、時間的には余裕十分だった。次は八甲田ロープウエー。往復1800円。この季節、遊歩道は閉鎖されていて山上から景色を眺めるのみ。岩木山陸奥湾津軽下北半島など望めたが、もう少し晴れ渡ってくれれば。再び路線バスに乗る。途中、酸ケ湯温泉などで休憩してくれるのだが、今度来る時は車かなんかでぜひ温泉に入りたいもの。展示施設ねぶたの里下車。ガイドブックに書いている通り、青森ねぶたと弘前ねぷたのちがいがよく分かりました。入場料630円。再度バスに乗り、16時ごろ終点の青森駅。ダイヤを調べると三内丸山遺跡に行く路線バスは17時過ぎまでなく、その便が最終であるらしいので、タクシーで遺跡に向かう。1700円。遺跡は巨大やぐらや縄文期の竪穴住居跡が復元されている。やぐら(学術的には掘っ立て柱建造物と言った方がいいのか)の大きさは予想以上のものだった。

路線バスで青森駅に戻り、さてここからは。東に向かい浅虫温泉に泊まりたい気持ちもあったのだが、翌日以降の予定も考えて弘前に行くことにした。着いたのはもうどっぷりと日も暮れたころ。ちょうど武富士事件から1年であったので、現場に行ってみないでもなかったのだが、調べてみると、駅からそれほどは近くないということが分かったので断念。駅前のビジネスホテルに投宿。朝食込みで6500円。

夜、テレビで瀋陽事件のノーカット映像を見る。これならば、外務省、また不手際で批判にさらされるのは必至。ところで、かつて大臣だった田中真紀子氏だったら、今回どう対応しただろう。「親中」を発揮して見事譲歩を引き出すことができただろうか。まあ、いくら親中ぶりを見せて擦り寄っていっても、あの大国意識の前に、成果をあげることは難しかったと思えるが。あの人の性格からして、すぐいいとこ取りはするけれども粘り強く交渉することは苦手なようだしねえ。お手並みを拝見できなかったのがつくづくも残念。そういえば私の記憶によると、北朝鮮のボンボンが不正に入国を計って一時拘束された時も「なんで、こんな面倒なことがおきるのよ。早々にお引き取り願ってよ」とヒステリックに叫んでいただけの報道があったと思う。まあ、せめても、大臣が代わっていてよかったかね。